中央アルプスの紅葉が最盛期を迎えました。
綾錦となった山を見る時、
自然の素晴らしさを、ため息をもって再確認させられます。
里の木々も紅葉になりました。
今年のドウダンツツジや桜、イチョウは例年になく鮮やかな色に染まりました。
人は感動した時、「ああ生きていてよかった。」と思うのです。
そして、心が豊かさに満ち溢れてゆきます。
自然の営みの中で、幸せを感じられる幸せ。
(1996/11/3)
稲刈りが終わり、一段落した田圃。
すでに何回かの霜が下りて土手の緑も茶色に変わっていきます。
大根の味噌汁が美味しい季節です。
漬物がさらに食欲をそそります。
柿の実も甘く熟してきました。
「天高く馬肥ゆる秋」
やがて来る冬のために、生き物たちにとっては貯えの季節です。
今年の冬は雪が多いという予想です。
山の熊や猿も十分食べているでしょうか。
(1996/11/3)
日毎に寒さを感じる頃、ムラサキシキブの実は鮮やかに、
その名の通り紫色の小さな実をいっぱいつけます。
細い枝の根本から先まで鈴なりです。
秋の陽光につぶらな実が輝いています。
ナナカマド、ガマズミ、ニシキギ、マユミ、ピラカンサ、ウメモドキ
等など。小鳥が喜びそうな実がいっぱい成りました。
小鳥たちにとってもうれしい季節です。
(1996/11/3)
この秋、幾度目かの霜が降りて、
トンボを見かけることもめっきり少なくなりました。
庭のあちこちに菊の花が咲いています。
大輪のものはありませんが、
黄、赤、白、紫など様々な色の小菊が咲いています。
ときおり蜜蜂を見かけます。
働ける限り、動ける限り、生きられる限り、一生懸命な生き物です。
(1996/11/7)
今朝は鮒を飼った田圃が全面凍結していました。
この秋一番の冷え込みでした。
中央アルプスも雪でうっすらと薄化粧です。
しかし日中は気温も上がり気持ちの良い小春日和でした。
PINE HILLの柿は、今年はあまり多くなりませんでした。
渋柿ですので、干し柿にします。
秋は次第しだいに深まっていきます。
農機具小屋には漬物用に大根が干されています。
(1996/11/7)
秋は漬物の季節。
蕪を漬け、大根を干して沢庵漬けにし、もう十日程すれば野沢菜を漬けます。
やがて来る冬のための準備が始まりました。
離れには炬燵を作りました。
信州の冬にお茶と漬物は欠かせません。
炬燵を囲みながら、語らいの時が流れていきます。
北風が吹き、木の葉が舞い、山が時雨れ、
北国から雪の頼りが届くのももうすぐです。
(1996/11/7)
今年何度目かの霜が降りて、
今年何度目かの、この冬一番の冷え込みでした。
畑の菜っ葉もうっすらと白い霜に覆われました。
信州の冬といえば、野沢菜漬け。
それぞれの家の漬物には独特の味があります。
隠し味に入れるものもそれぞれ異なります。
この霜にあたって葉が柔らかくなり、
甘味も増すのだといいます。
なくてはならない信州の冬の味です。
(1996/11/23)
PINE HILLの木戸には「祝殿さま」という社が奉ってあります。
氏神様です。小さな頃から「祝殿(いわいでん)様」と呼んできました。
中には「天御中主命(あまのみなかぬしのみこと)」が奉られています。
小さな頃はこの石垣によじ登ってよく遊んだものでした。
よじ登るのが、
やっとだった保育園の頃が懐かしく思う時があります。
小さな頃はあんなに大きく見えた「祝殿様」が、
今ではずいぶん小さく感じます。
(1996/11/23)
11月28日の朝の中央アルプス宝剣岳の姿です。
昨日は、里は雨、山は雪でした。
日の出前は月影にくっきりと山が見えたのですが、
明るくなるにしたがって、霧があたり一面に広がりました。
中央自動車道も甲府あたりでは霧のために通行止めになったそうです。
私が出勤する7時ごろ霧が晴れてきました。
青空にくっきりと山が浮かび上がっています。
その上に白い月がかかっていました。
とっても神々しく感じました。
(1996/11/28)
先月へのドアです。
ノックしてお入りください。
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「PINE HILL・ その昔」のドアです。
ノックしてお戻り下さい。
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翌月へのドアです。
ノックしてお入りください。
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