6月1日、早朝の雨も午前中には上がり、 午後は日も射してきました。 山々は若葉青葉でいっぱいです。 大気がとっても濃く感じられます。 大地に根ざす植物達の活動の「気」を強く感じます。 純粋に真っ直ぐな天に向かう[気」の流れです。 緑豊かなこの地に生きている事の倖を実感する、この季節です。 雨が大気を洗い、大地を潤おせば、 植物達が次々と出番を待つようにして花を咲かせていきます。 多くの花々にとって一年に一度だけの貴重な時間です。 芽生えた、その場所から動く事のできない宿命を背負いながら、 あたえられた環境の中で精一杯に生きていく姿は、 この地球に生きる様々な、移動できる生き物達のオアシスであると思うのです。 6月2日、雲に隠れていた中央アルプスがくっきりと顔を出しました。 今年は暖冬だったことと、四月の暖かさで、積雪がかなり少ない。 昨年と比べてみるとその差は歴然としています。 積雪が無いと言うことは、大都市の夏は水不足になるかもしれません。 水の豊かな日本だといわれているけれど、 上流の貯水効果が薄れれば、下流は渇水する傾向にあります。 雪は天然の貯水槽の役目を果たしています。 2日、会議の為に箱根湯本に向かいました。 久しぶりに富士山を間近に見ました。 これは御殿場から箱根に抜ける乙女峠からの富士山です。 駒ヶ根からは中央道で大月、河口湖を抜け、東富士五湖道路、 御殿場、そして箱根へと向かいました。 此処にも緑豊かなこの国に生まれてよかったと思う景色がありました。 この日は箱根に泊まり、よく3日は東京に宿泊、銀座の空に満月を見上げました。 そして、駒ヶ根に戻ったのは4日の夜、十六夜の月は南アルプスから顔を出しました。 6月5日、夕日に浮かぶ麦の穂です。 このところの陽気に一気に黄色くなりました。 稲作の転換作物です。 長い穂先は海原のようになって、風に大きく揺れていました。 駒ヶ根高原の夏の恒例行事となった「くらふてぃあ 杜の市」。 仕事をちょっと早めに切り上げて、 松本から戻った長男と一緒に夕方の閉店間際のテント市を見て歩きました。 一年ぶりに会う懐かしい人々。 手作りの暖かさが伝わってくる様々な創作された品々たち。 此処には、物と人の関わり方の原点があるように思いました。 6日は降りそうで、持ちそうで、あやふやな天気でしたが、 北割2区恒例の球技大会の競技を開始すると、降り出しました。 一時はかなり強く降ったのですが昼前には小降りとなり、競技は何とか終了。 結果はソフトボールもバレーボールもゲートボールもだめでしたが、 マレットゴルフは準優勝でした。 同日、文化会館では「郷土芸能祭」が開催されました。 駒ヶ根太鼓子供連の第三世代が「早太郎神楽」に挑戦。 初舞台となりました。 来月7月8日には、駒ヶ根太鼓子供連創立10周年を記念して、 「フィンランド民族音楽と駒ヶ根太鼓の夕べ」と銘打って、 フィン・カンテレーツ・オーケストラの公演を予定しています。 家の前の蓮の田圃。 このところの陽気の良さに一気に葉が大きくなった。 昼も夜も蛙たちの天国でもある。 この田圃に、今年も父は鮒を飼っている。 蓮の葉のジャングルの中で見つけたイトトンボ。 か細い肢体に、薄い羽。 飛んでは止まり、飛んでは止まりを繰り返している。 薄い緑色に赤い色が美しい。 よく見れば、蓮の葉に二匹の陰がしっかりと載っている。 6月16日、朝の中央アルプス。 雪がかなり解けたけれど、まだ里からもしっかりと見える。 皐月が咲き、ビスカリアの花が咲き、ジャガイモの花も咲いている。 梅雨の中休みで、今週は快晴の日々が続いている。 今年の6月は暑い日が多かった。 台風も多かった(台風発生5つは観測史上最多とか)。 6月20日、緑が濃くなった林道をドライブした。 山紫陽花が咲く、深い緑の谷間で、アサギマダラに出会った。 優雅に舞う、その姿に、しばし浮世を忘れて見入った。 6月25日は、小布施のオープンガーデンを見学した。 日本庭園、イングリッシュガーデン、苔の庭、山水、ロックガーデン、様々な庭。 駒ヶ根にもオープンガーデンを創ろうと決意を新たにした。
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