暑かった今年の夏も、9月の声とともに秋めいて来ました。
さらさらと流れるような日の光。
朝に晩にかすかに吹き抜ける風の気配。
いつしか秋が忍び寄って来たことを感じさせます。
連日雲がかかっていた中央アルプスが、
ある日突然、すっきりと晴れ渡った姿を見せることがあります。
コスモスの花が静かにゆれています。
(1996/9/3)
連日の好天に恵まれて、お盆の頃に咲いていた稲は、
しっかりと実を結び、黄色く色づき始めました。
お蔭様で、夏台風の影響を受けることもなくしっかりと立っています。
今年はイナゴが多く、土手を歩けば無数のイナゴが音を立てて飛び立ちます。
やがて、父母がイナゴ取りに精を出すことでしょう。
信州ではイナゴの佃煮は大切な蛋白源です。
(1996/9/3)
秋の七草の一つ、ナデシコ(撫子)の花。
これはカワラナデシコ。
「野辺見れば撫子の花咲きにけり
わが待つ秋は近づくらしも」(万葉集)
五枚の花弁は、先が糸のようにほぐれ、
繊細で線香花火のように優雅な花です。
標高がかなり高い土地にまで咲いています。
その昔、一人歩いた林道の、脇に密かに咲く撫子の花。
(1996/9/3)
オミナエシ(女郎花)、やはり秋の七草の一つです。
「萩が花尾花葛花撫子の花
女郎花また藤袴朝顔の花」(山上憶良)
薮草の中から、すらっと背を伸ばし、
幾つにも分かれた枝に無数の小さな黄色い花を咲かせています。
PINE HILLのあちこちに咲いています。
秋めいて来た真っ青な空に、黄色の花は良く似合います。
(1996/9/3)
空は澄み渡り、しっとりと朝露にぬれる朝。
子供たちは、父が草を刈った土手を歩いて小学校に通います。
夏の終わりの水泳記録会を終え、
やがて来る運動会の練習が始まりました。
今年も二人の子供は、大樹も大知もリレーの選手に選ばれました。
大樹は小学校最後の運動会です。
兄弟で出られるのもこれが最後となります。
子供がいてよかったと思う時です。
これはニラの花。
(1996/9/3)
これはホトトギスの花。
野鳥の名前をそのまま頂いたユリ科の花。
花被片にみえる紫色の斑点が、
野鳥のホトトギスの胸斑に似ているところから名づけられたといいます。
茎や葉は白毛に覆われています。
半日陰で風通しが良く、どちらかと言えば冷涼な場所が良いようです。
このほかジョウロウホトトギスをはじめとして、
PINE HILLには父が育てた幾種類ものホトトギスが咲き始めました。
(1996/9/15)
減反した田圃に植えたコスモスの花が満開の時を迎えました。
秋桜の名にふさわしくやさしい色です。
毎日誰かがカメラをもって撮影に来ているそうです。
赤紫色、桃色、白色、秋の陽射しを浴びて、それはそれはきれいです。
青い空を見上げれば、つばめたちが群れをなして飛び回っています。
彼らは、ある日突然いなくなって、南の国へ旅立ったことを知るのです。
(1996/9/15)
シュウカイドウ。
原産地はマレー半島や中国。
江戸時代に日本へ来た帰化植物。
ベゴニアの一種で、葉は左右非対象。
うす桃色の花弁に黄色い雄しべがかわいらしい。
垂れ下がるようにして咲くこの花は、不思議な魅力を秘めています。
半日陰で湿り気の多いところが好きなようです。
(1996/9/15)
予定されていた運動会は雨で順延。
そして迎えた翌日15日は快晴。
大樹は小学校最後の運動会。組み体操や、棒倒しに、
そして、リレーに奮闘しました。
大知も踊りに竹引きに、綱引きやリレーに頑張りました。
家族全員で、応援した運動会でした。
透き通った光の中で、木戸のコスモスも満開です。
何処までも高い秋の空に、無数のトンボが飛び交っています。
今年はトンボも多いようです。
(1996/9/15)
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