トリトマの花が咲く頃、子供たちは夏休みに入りました。
長野県の小学校の夏休みは短く、7月27日から8月19日までです。
初日は駒ヶ根のサンバカーニバルの日。
大樹たち6年生は思い出作りにクラス単位で、
学年全員が参加しました。午後5時から8時まで
汗だくになって踊り続けました。
トリトマは南アフリカ原産のユリ科の多年草です。
木戸の東に小さな畑があります。
あまりに小さいのでグラジオラスを植えてありました。
今年は、先に大きくなったコスモスに埋もれています。
隣の鮒を放した一番小さい田圃は、
今は水草に覆われています。
子鮒がどれだけ増えたか秋が楽しみです。
蓮がずいぶん増えたと父が言っています。
(1996/8/3)
瑞穂の国すなわち日本の夏の色はみずみずしい稲の色。
田んぼの稲は真夏の日の光を浴びて、
順調に育っています。
やがて、稲の開花を見ることができるでしょう。
お百姓さんは今年の米のできを心配しても、
今年の米作りでどれだけ儲かるかは考えないといいます。
儲けるための農業は昔から難しかったのです。
(1996/8/2)
減反で畑になった田です。
この畑をはじめとして、
PINE HILLは父母が丹精込めて作った様々な野菜で一杯です。
ジャガイモ、トウモロコシ、トマト、にんじん、大根、キャベツ、
つるむらさき、おかひじき、ピーマン、ししとう、長ねぎ、にら、なす、
かぼちゃ、ゆうがお、オクラ、等など。
我が家の食卓を彩る新鮮な野菜達です。
(1996/8/3)
私が子どもの頃、夏の花といえばこの花、日光きすげ。
草いきれの中で鮮やかに咲く黄色いゆり。
薮の中からすっくと立って咲く姿がすがすがしい。
野かんぞう、薮かんぞうも橙色の花を咲かせる夏。
学校帰りの道草。
日に焼けた思い出の夏。
ゆうすげは夕方に咲いて、翌朝にはしぼむ一日花。
(1996/8/1)
7月29日から8月2日までの5日間、毎日2時間、
大樹と大知は30人の仲間といっしょに、
アフリカのセネガルからみえた
ドゥドゥ・ニジャエ・ローズさんの太鼓の特訓を受けました。
そして8月3日、駒ヶ根高原スキー場で発表しました。
ドゥドゥ・ニジャエ・ローズさん達の太鼓、
言葉に言い表せないほど感動的なアフリカのリズムでした。
その会場の一角にも咲いていました。
土手に咲くギボウシの花。ユリ科の多年草です。
(1996/8/3)
「暑い」。口に出して再びつぶやく、「暑い」。
夏はやはり暑くなければと言いながら、
ふと、冬はなぜあんなに寒いのだろうと思う。
そう考えるのは歳をとった証拠だといいます。
子どもの頃の一年はずいぶん長かったものです。
しかし、二十代、三十代になるにつれて、
一年が短くなっていきます。
夏と冬をしみじみ比較できるのは大人になった証拠です。
ひまわり畑からPINE HILLを望む夏。
(1996/8/3)
昭和51年の中央自動車道開通に前後して、
農業構造改善の掛け声とともに、
この地方に大規模な圃場整備事業が行われました。
それまでの小さな田圃が1枚2反や3反の大きな田に生まれ変わりました。
その際、田圃の中に点在していた森や林や湿地の多くが失われ、
美田となったのです。
それは同時に、この地に生息していた、
昆虫や、植物の多くを失うことを意味していました。
これを危惧した父は、湿地に咲くサギ草を採取し、
以来毎年数百株の花を咲かせています。
(1996/8/19)
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