春は里から山へと上って行く。
日ごとに山の色が変わっていく。
柔らかい緑色が風に輝く季節。
野鳥が運んできた種から自生した花モモの花。
やがて、アルプスに雪型が現れる。
五月の空は明るい青色。
その大空を大きな鯉が悠々と泳いでいる。
(1997/5/1)
庭のあちこちに咲く草花。
次から次へと花が咲きます。
1年ぶりに会う花たちです。
元気に咲いてくれるとうれしいものです。
中には元気の無いものもあります。
それどころか何処かに行ってしまったものもあります。
草花に足はありませんから絶えてしまったのでしょう。
「再会」、うれしい言葉です。
春は再生の時。そして復活の時。
(1997/5/1)
仕事がら出張が多くなる季節でもあります。
東京へ、名古屋へ、芽吹きの季節に日本を旅すると自然の美しさに、
うっとりと見とれてしまうことがあります。
様々な緑の中に、辛夷の白色や山桜のうす桃色、
あるいは岩山躑躅の濃い紫色。春を告げる花たち。
石楠花はヒマラヤ原産の花。夏の涼しさと高い湿度を好む高山性の花です。
今年、我が家のシャクナゲはいっぱい花をつけました。
そのあでやかな姿は貴婦人のようです。
(1997/5/1)
いかり草の花。
針金のように細い茎についた、船の錨のような花の姿。
もともと野生の花です。桃色のほかに、白いものや、
黄色いものもあります。
この時期の葉はまだ幼く柔らかいものですが、
ハートの形をしていて、
夏になるとふさふさに密集して見事です。
(1997/5/1)
今年は、連日の穏やかな陽気のおかげで苗の生育が早いです。
順調に育っています。
田ごしらえも終わりました。いよいよ田植えを待つばかりになりました。
今年はまた、花の開花期が早く、そして例年咲かなかった花まで、
見事に咲いています。こんなに花の咲く年はめずらしいほどです。
異常気象なのでしょうか。
奇麗、奇麗と浮かれてもいられない話が、聞こえてきました。
昭和28年の大凶作の年に似ているということです。
夜はカエルの合唱がにぎやかになりました。
(1997/5/5)
5月5日は子供の日。
午前中、大樹は友達と駒が池に釣りに出かけました。
大知はリトルリーグの練習です。
午後は子供にせがまれて、ねずみ川の上流に釣りの運転手で出かけました。
砂防ダムに魚影がいくつも見えるのですが、
人間から見えるものですから、
魚からも人間が見えるようで、まったく釣れませんでした。
それでもこのすばらしい季節に、野山でゆったりできました。
(1997/5/5)
5月10日、天気晴れ。
風は少し吹いているけれどぜっこうの田植え日和。
朝9時頃から機械で植え始めました。
機械は4条植えの歩行型。私は田植え長靴は疲れますので、
素足で田に入ります。泥田の感触が足に気持ちよく感じます。
午後3時頃には植え終わり、
1年に1日しか使わない田植え機は洗車して、再び農機具倉庫に戻りました。
妙さんにデジタルカメラの撮影を頼んだのですが、
残念ながら、何にも写っていませんでした。
これは植えた後の写真です。
(1997/5/10)
田植えから1週間たちました。稲の苗はしっかり田に根づきました。
今年も減反の年です。
主食の食料が余るなんて、考えてみれば贅沢な話ですね。
しかし、連作障害は無く、手間もかからず、毎日食べても飽きること無く、
水の保全に役立ち、豊作でも値崩れせず、凶作でもそんなに価格は高騰せず、
お米は本当にすばらしい食物だと思います。
(1997/5/18)
紅紫色の瓔珞躑躅の花。
ドウダンツツジを紅紫色に染めたような花です。
小さな小さな赤いベルをいっぱいいっぱい結び付けたように咲いています。
伊那谷の山中にも咲いています。
庭園木として人気がありますが、盗掘も増えているようです。
やはり野に置け・・・・・でしょうか。
山を荒らさないように、小さな若木から移植したいものです。
(1997/5/18)
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