4月1日(日)快晴、暖かい一日。 わが職場でも新旧交代の節目のときが来た。 2日の朝礼は退任式と着任式。春には様々なドラマがある。 この日、激しい黄砂に見舞われた。 空は曇り、近くの山は時雨のように霞み、沈む太陽は白い満月のようだった。 中央アジアの黄土高原を源にして、強風に吹き上げられ、大地に落ちていく。 重い粒子は近くに落下し、軽い粒子は遠くまで飛ばされる。 一部は天空はるかに舞い上がり、偏西風に乗って東へ向かう。 北京やソウルは外出を控えるよう注意報が流された。 中国大陸の内陸部ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠には人類の未来が象徴されている。 につけても、日本は島国、四季がはっきりしていて、森が豊かで、・・・・・。 4月3日4日、東京に出張。 時ならぬ寒の戻りで、東京は気温10度C。街は再びコート姿に戻った。 曇り空はやがて雨に変わり、4日はなんと山梨や長野、新潟の山々は降雪で真っ白。 5日の朝は我が家の回りも春の雪。とはいえこの時期のこと、春の淡雪として消えていった。 4月8日(日)はふたたび東京。 満開となった上野不忍池の桜並木、水上ステージでは1200人余の歌声が響き渡った。 歌のもつ力、合唱の持つ力、人々が連帯を組むことの凄さを感じた。 福祉とは「幸せ」のことだという。 この幸せは一人だけの幸福感ではなく、 より多くの人々が連帯することによって生まれる幸せだ。 園芸福祉、園芸療法、そして音楽療法。 花や緑が持つ力、そして人間がもつ音楽には、 文明を変える力にはなれないかもしれないけれど、 文明を救う力を持っていると感じている。 伊那谷は春爛漫、百花繚乱の春を迎えた。 梅(うめ)、椿(つばき)、連翹(れんぎょう)、辛夷(こぶし)、そして桜(さくら)、 水仙、ムズカリ、チューリップ、桜草、芝桜、ヒヤシンス、色々な花々が今を盛りに咲いている。 春風に揺れる柳の柔らかい芽吹き、ふと見上げれば、ツバメが天高く飛びまわっている。 そして8日夜、長野県議会議員選挙の結果が判明。 お世話になっている佐々木さんが返り咲いた。良かった。 駒ヶ根は四季がはっきりしている。 春夏秋冬それぞれの景色が楽しめる。 更に二つのアルプスは、午前と午後では趣を異にする。 そして標高差。 天竜川にある吉瀬ダムの水位が標高517m。 町なかの標高は650m、我が家は750m、光前寺は800m。 この標高差が、梅や桜の開花時期を微妙にずれさせる。 低いところは散っていても、高いところでは満開ということがある。 この多様性が、何んといっても魅力に思う。 通勤途中に咲く辛夷の花。 かなりの大樹であるが、その枝の先までびっしりと白い花を咲かせる。 裸木から、真っ白な大きな花を満開に咲かせるエネルギー。 大きく広がった枝の端々に、水分を吸い上げる、そのエネルギー。 ポンプアップするわけでもなく、送り出すわけでもなく、 そのエネルギーには驚かされる。 4月14日午前中は、駒ヶ根花と緑と水の会。 実習花壇の整備、千寿園の花壇整備を行った。 多忙な時期にも関わらず、20人あまりが集まった。 花や緑が持つ効用は大きい。 14日午後は義父の一周忌の法要。 昨年の4月11日が命日となった。 中川村大草美里、幾筋もの谷が入り組み、起伏のある景色を作り出している。 その一番奥には、風三郎神社が祭られている。 この谷は、小さな谷にもかかわらず、昔から社(神社)が沢山祭られていたという。 彼方此方に点在する鎮守の森と、急坂を流れ下る谷川の水。 今となっては例えようも無い、幻想的な景色をかもし出していたそうだ。 ここは言わば、神々の谷だったのかもしれない。 昭和36年の集中豪雨による災害で、その多くが失われた。 川はコンクリートで護岸されたが、昔の面影がかすかに残されている。 雨上がりの春の空の下、すっくと立つ火の見やぐら。 柔らかな西日に照らされている。 春を、静かに見つめている。 4月15日(日)、苗代を作った。 機械で植えるための苗箱を140枚。 もみを蒔き、苗代に並べ、半透明のビニールシートで覆う。 小規模の農家である我が家は、一家総出で、ほとんど手作業で行う。 今年は二男の学校から、お手伝いさんが一人来てくれた。 都会育ちだそうだが、たいへん助かった。 子供の頃は、一年一年大きくなり、力もついていったが、 年をとると、一年一年体力が衰えていく。 翌日は、激しい筋肉痛で、歩き出すことがしんどかった。 4月18日19日と会議のため東京に出張した。 天候は雨、気温10度C、寒波が押し寄せ2月頃の寒さだとか。 異常だ。2月には4月の陽気が訪れ、4月には2月の寒波。 19日朝、河口湖は15cmの積雪だったとか。 仕事の合間をぬって東京ミッドタウンを見学。 緑や木々の木質系と石やガラス等の融合。 美術館とショッピングセンターを繋ぐフローリングの床。 モダンアートの世界。 ****************** 4月20日、東京からのお客様を伴って駒ヶ根、飯田市、喬木村、豊岡村、中川村を訪ねる。 翌日は、伊那市横山、伊那スキーリゾート、かんてんパパガーデン等を案内する。 桜、梨、花桃、辛夷などの花が満開。 しばし春を楽しんだ。 22日は一日仕事。 夜は駒ヶ根市議会議員選挙に気がもめた。 前回の定数21人、今回は6人減の15人、そこに16人が立候補。 関係する方々はすべて当選して一安心。 50代が増えて、一回り若返った感じがします。 議会制民主主義の原点です、今後のご活躍をご祈念申し上げます。 4月24日、駒ヶ根市観光協会が主催する「花バスめぐり」に参加。 中沢の辛夷の里、花桃の里、芝桜の里、東伊那のシルクミュージアムで昼食、 宮田の菜の花畑、駒ヶ根の光前寺参道の水仙、光前寺の枝垂桜、大沼湖畔の桜を鑑賞。 参加者は30人。女性が9割。天候にも恵まれ、花桃の里は最高の時期でした。 夜は伊那日中友好協会の総会、司会を勤めさせていただきました。 4月26日は名古屋に日帰りの出張。 暑いのか寒いのか、エアコンを入れたり、切ってみたり、夜は暖房にしたり、 27日朝の気温は4度Cでした。 そして28日、早朝より春雷で眼が覚めました。 光前寺の春の例大祭のために耕地衆で旗上げの予定で、 早朝6時に仁王門に集合するも悪天候のため順延。 花と緑と水の会のグリーンサポートも順延、しかし、長野県園芸福祉研究会の総会には出席。 そして、2007ともしび新宿店出前「歌声喫茶in駒ヶ根」の開催。 14時から準備をして、18時半には250名を超えるお客様の大合唱。 会場がちょっと寒かったり、食べ物が売切れてしまったり、いろいろありましたが、 お蔭をもって、たくさんの思い出と、感動を胸に、無事に終了することができました。 ご参加いただきました皆様、ともしび新宿店のスタッフの皆様、 ご協力いただいた実行委員の皆様ありがとうございました。 心より、感謝申し上げます。 翌29日早朝の気温は2度C。田んぼの半分以上が結氷。 咲いている水仙もチューリップも、みんな凍って、寒い朝でした。 早朝6時に光前寺のお祭りの旗上げ。 8時からは、花と緑と水の会で昭和病院の花壇整備に参加。 途中で抜け出て、ともしび新宿店のスタッフを、 飯島町七久保の小蕪亭へ、そして駒ヶ根高原美術館へご案内。 これからの歌声喫茶の下見ができました。 光前寺は春の例大祭、賑やかでした。 翌30日の早朝6時に光前寺のお祭の旗下ろし。 月末の30日は一日出勤。 今月もいろいろなことがありました。 「年年歳歳花あい似たり 歳歳年年人同じからず(劉廷芝)」
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