◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
◆ようこそ、PINE HILLへ◆
October/1997

October・10月

◆PINE HILL の秋◆


田圃の稲はすっかり黄色に色づき、豊かな実りの秋となりました。
心配された台風の影響も無く、稲は倒れることなく刈り取りを迎えようとしています。
今年はしかし、山の紅葉は例年に比べ鮮やかさが今一つのようです。

(1997/10/1)





◆PINE HILL の秋(北西より)◆ 今年はエルニーニョ現象が顕著で、台風が7月から頻繁に現れたり、 ゆっくりした歩みの迷走台風だったり、1980年代前半の異常気象に似ている模様です。 また、遠くスマトラやボルネオでの森林火災が、 このエルニーニョ現象のために雨季が来なくて、消火できず、 煙害がかなりの地域に広がっています。
今、異常気象、異常気象と騒がれ続けています。 地球の温暖化も進み、オゾン層の破壊も進み・・・・・と、報じられるわけですが、 まさに情報が世界を駆け回っています。 空には気象衛星が、地上ではレーダーが活躍する時代です。 今から数十年前であったなら、地球的な規模での話が、こんなに身近なものとしては 語られなかったでしょう。



(1997/10/1)


◆PINE HILL の秋(西より)◆ 今年も豊作です。政府は余剰米の処理に頭を痛めています。
アジアやアフリカの発展途上国のことを考えたり、 戦後の日本のことを考えれば、贅沢な話です。 人類の歴史の中でも主食となる穀物が豊作で困るということは、 そうは無かったように思います。 多くの農民は、しかし豊作であることを喜び、 これでいくら儲かったかを計算することも、あまりないように思います。
ともあれ、大地が黄色に染まる秋本番です。




(1997/10/1)



◆リンドウの花◆ 空が澄み渡る秋の野山に咲く紫色の花、リンドウ。
学校帰りの道草の土手に咲いていた花、 秋の遠足に歩いた山道に咲いていた花、 幼友達と野山を駆け回ったときに咲いていた花、 稲刈りの田の畦に咲いていた花、 思い出の中に咲く、淡い紫色の花。
これはオヤマリンドウ、どちらかといえば高山性の花です。 完全には開かず、控えめに咲く花です。




(1997/10/1)


◆PINE HILL の稲刈り◆ 10月2日、天気晴れ。稲刈りをしました。 例年とおり本家に依頼して、コンバインで刈りました。 本家は今年、機械を新しく買い換えました。 5条刈りで、かなりの速さです。 籾のタンクの容量もかなり多そうです。 貯まった籾は一定量溜り次第、やはり本家の乾燥機に運びます。 減反により、4反程の作付け面積ですから、 9時頃から始まってお昼には刈り終わりました。 楽になったものです。
午後からは会社に出勤しました。


(1997/10/2)



◆御十日稲荷◆ 十月十日。光前寺北に位置する小原神社「御十日稲荷」のお祭りがありました。 御十日稲荷は文永二年(1265年)に祭られ、今年で723年の歴史があります。 光前寺を開くにあたり京都大原(小原)の地から来たという、小原氏の氏神様です。 明治時代に神仏分離令により一端は移転を余儀なくされたのですが、 その後、幾多の変遷を経て、この地に再祀したものです。 社殿の改修と新たに灯篭、鳥居、記念碑の建立などが行われ、 平成の大改修が落成の運びとなったのです。 この地を祭る五十鈴神社の神主様の祝詞と光前寺の御住職様の読経がありました。 多くの小原一族がここに集まりました。


(1997/10/10)


◆ほうずき◆ 10月13日、中央アルプスはこの冬初めて初環雪を記録しました。 昨年より約1ヶ月早いそうです。 その後は好天に恵まれ、快晴の日がずっと続いています。 山の紅葉もしだいしだいに里に下りてきました。 ただ、今年は夏の天候不順のためか、紅葉は今一つです。
冥加畑の脇にほうずきが色付きました。 朱色の皮を剥くと中から真ん丸な実が顔を出します。 口にほうばると、甘酸っぱい実が口いっぱい広がります。 ささやかな秋の味です。



(1997/10/26)



◆PINE HILL の畑◆ 天高く馬肥ゆる秋。
秋の味覚をいっぱい届けてくれる畑。 人参、大根、里芋、ブロッコリー、茄子、唐辛子、獅子唐、等など。 父母が丹精込めて作った野菜たち。 この秋、幾たびの霜を経て、味もしっかり載ってきました。 これからしばらくは収穫の時です。 やがて、北からの雪の便りとともに、何にも無い畑になっていきます。
われわれが生きていくために、土から得られる糧を大切にしたいと思います。


(1997/10/26)


◆ガマズミの実◆ 今、家の周りには様々な木の、赤い実でいっぱいです。 ガマズミ、ニシキギ、マユミ、ピラカンサ、ウメモドキ、ななかまど、等など。 秋の陽射しの中で、鮮やかに輝いています。 ガマズミは赤い小さな実をいっぱい付けています。 やがて来る冬を前にして、小鳥たちが好む実でもあります。
また、なつめ、柿、かりんなどの食用の物もあります。 自然の恵みは人間だけのものではありません。 この地上に生きる様々な生き物たちすべてのものなのです。 人間だけが一人占めはできません。なつめの実を少しばかりですが、 鳥たちのために枝に残しました。

(1997/10/26)




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