暖かかったり、急に寒くなったり、寒暖の激しい近頃の天候です。
大地が様々な茶色に変色し、すっかり初冬の景色になりました。
1年のうち数日、靄も霞みも無い日があります。
その時は本当にきれいな世界が広がります。
この日、たまたま駒ヶ根に戻ったのですが、会社に戻りたくないようなきれいな景色でした。
こんな日は仕事を休んで、写真を撮りにいきたいと心から思いました。
(1997/12/2)
前日からの雨が宵のうちにあがり、朝に見れば、山はすっかり雪化粧。
久しぶりに見る白い山です。
いよいよ冬の到来です。
気温もすっかり下がり、池は全面結氷しました。
駒ヶ根高原にあるスキー場も、この時とばかりにスノーマシーンで雪を降らせています。
しだいしだいに白い世界に近づいていきます。
(1997/12/4)
南アルプスもすっかり雪化粧しました。
仙丈ケ岳、北岳、間の岳。午後の陽射しの中に白く輝いています。
暖冬という予想ですが、果たして今年はどんな冬になることでしょう。
(1997/12/4)
信州の冬の名物、野沢菜の漬物。
畑から採った菜っ葉を水で洗い、軽く干して漬けます。
柿の皮を入れたり昆布を入れたり、その家その家の独自の味があります。
シャキシャキした歯ごたえと、独特の味。
こたつを囲み、お茶に食べる漬物はまた格別です。
(1997/12/7)
父は冬の準備のために、雪囲いを作りました。
ねぎや大根が冬でも食べられるように、野菜を一個所に集めて植え、
木と藁で屋根を作ったものです。
ねぎは寒さに強く、冬の貴重な自家製野菜です。
(1997/12/7)
落ち葉とともに、木々は新芽を作っています。
これから始まる冬を耐え、やがて来る春のために、
一年で一番厳しい季節を、あるものは葉を落とし丸裸になって耐えていきます。
落とした葉は、みずからの養分とし、新たな再生の時を待っています。
連綿として続く木々達の営み。
人間も逆行を超えて大きく成長していきます。
(1997/12/31)
いつのまにか今年も大晦日となりました。
妙さんの実家からいただいた蕎麦粉を用いて、年越蕎麦にしようということになりました。
ばあちゃんと大樹と大知が蕎麦粉をこねました。
そして伸板で薄く延ばして重ねて包丁で切りました。
「お年取り」として、早めの夕食を全員でいただいた後、
夜食代わりにいただきました。
面は太く、短く、素朴な形でしたが、味は結構いける味でした。
(1997/12/31)
前日の雪があちこちに残る大晦日。
穏やかに晴れわたり、気持ちのよい一日でした。
家の掃除や片付け、窓拭きをしながら一日が終わっていきます。
今年も無事に健康ですごせたことに感謝いたします。
(1997/12/31)
激しく揺れ動いたこの一年。
バブルの後遺症に悩む日本経済。
急成長を遂げてきたアジアの国々の通貨危機。
潰さないと政府が保証しても、市場原理によって潰れていった大手企業。
ますます厳しさを増す経済の中で、大きな不安を感じながら、
1997年が終わろうとしています。
2000年まであと2年。
来年は果たして、どんな年になるのでしょう。
(1997/12/31)
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