10月1日、朝から降り続いた雨は、時に激しく、時に優しく、秋の大地に降り注いだ。
厚い雲に覆われて月の出こそ、見られなかったものの、
真夜中に空を見上げれば、煌煌と輝く仲秋の月。
雨上がりの秋晴れの朝、中央アルプスを望めば千畳敷カールは紅葉に彩られていた。
あの夏の暑さの記憶をたどりながら、季節の移ろいを感じるこの頃です。
庭の彼方此方に貴船菊やホトトギスが咲く季節になりました。
すすきの穂が風に揺れ、柿の実が色づいていきます。空が青さを深めていきます
ヒオウギの黒い粒状の実。古くは、この実を「ぬばたま」と呼んだそうだ。
原産地は、イラン、アフガニスタン、ヒマラヤ。かの地では、今、漆黒の闇に包まれている。
夏の陽射しを受けて、燃えるように咲いたザクロ。その実が結実した。
原産地は、イラン、アフガニスタン、パキスタン。かの地でも赤く熟れているのだろうか?
空が青く澄み渡り、雲が高く流れる頃、からたちの黄色い実が大きく膨らんでくる。
真丸で甘酸っぱい香りを漂わせながら、酷暑の夏を生き延びて、秋の訪れを伝えている。
田圃の土手に、朝日を浴びて、火の見櫓が立っている。
私が子供の頃、この道は曲がりくねっていた。しかし今は、真っ直ぐにのびている。
春に花を咲かせ、夏の暑さの中で育った林檎の実が、秋の陽射しの中で赤く染まった。
中央高地を吹く風が、肌に寒さを感じさせる頃、手の平の上に置かれる、球形の天の恵み。
白樺の葉が黄色く染まり、桜の葉が赤く色づく頃、私の心の中にも風が吹く。
風が無くとも散る木の葉。風が吹けばなお更に、サラサラさらさらサラサラと散りしきる。
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