11月1日、「晴れた日には永遠が見える」という言葉を、 思い浮かべるような、素敵な快晴の日だった。 山々はくっきりと浮かび上がり、紅葉の錦の衣装をまとっていた。 今年は我家の柿の当たり年、たわわに実った黄色い柿の実。 遥か山肌を彩る秋の木々たち。 落葉樹は葉を落とし、散った葉は大地を覆い、やがて朽ち果てていく。 朽ち果てていくと言えども、微生物が分解し、豊かな有機肥料となって、土を作り、 再び木々の生長を促し、豊かな山を作り、豊かな水を導いて、やがては豊かな海を作っていく。 黄色く色づいた柿の実(これは渋柿)たち。 このところの寒さに、再び作られたコタツの脇で、父母が、日がな一日、柿の皮をむき、 柿すだれを作って、干し柿に加工し、やがては冬の食卓を彩ることだろう。 10月の下旬から11月3日まで、駒ヶ根でも菊花展が開催された。 昨年より、駒ヶ根花と緑と水の会に、コンテナガーデンの出展依頼があり、 急きょ、一角を会員のコンテナやハンギングで飾りつけた。 駒ヶ根秋香会の歴史は長く、今年で45回を数えると言う。 11月5日6日と、駒ヶ根観光キャンペーンの一角として、 大江戸温泉物語にて、駒ヶ根太鼓を演奏した。 6日の日には駒ヶ根市長や駒ヶ根商工会、駒ヶ根東京人会の方々も応援に駆けつけた。 故郷の山に色づく唐松とお台場の秋の景色はあまりにもかけ離れたものだった。 一雨ごとに秋は深まり、雨上がりの翌日は、澄み切った紅葉の世界。 気持ちの上では「秋真っ盛り」と言いたいところだが、暦の上では7日が立冬。 今年も地球温暖化の影響か穏かな日々が続いている。 茅野市にある諏訪中央病院のグリーンボランティアの皆さんと、 駒ヶ根花と緑と水の会の会員が、作業をしながら交流をした。 これからの病院は、病と闘い、癒され元気を回復する場所として、 花や緑、花や森の環境が不可欠ではないかと、改めて実感させられた。 私は9日10日と再び東京に出張した。 穏かな秋の陽射しに里の桜が見事に紅葉した。 12日、伊那市のかんてんパパガーデンで開催されていた、 野村陽子ボタニカルアートの展示会には、その緻密な絵筆に改めて感激させられた。 駒ヶ根高原、天台宗の古刹「光前寺」。 故郷の山寺の紅葉に彩られた極楽浄土の秋。 春は桜、石楠花、夏はうば百合、紫陽花、秋は紅葉と、訪れる人々の心を癒している。 17日早朝の中央アルプス。 十六夜の白い月が西の空に沈もうとしていた。 私は15日16日と名古屋に出張していた。 16日の月の出(満月)は、雲に隠れていて見ることはできなかった。 18日は岐阜に出張。 19日花と緑と水の会の今年度最後の作業は、社内のクレーム処理で欠席。 21日22日は東京に出張。 23日午後は耕地自治会の作業そして収穫祭。 24日は東京よりお客様が見えて地域を案内し、その後市民会議に出席。 25日26日は再び東京へ会議のために出張。 帰宅した夜は伊那谷文明維新塾及び忘年会。 27日午後は伊那文化会館で、300人揃い打ちという前代未聞、日本一の太鼓フェスティバルを鑑賞。 30日は再び岐阜に出張・・・・・。チョウ多忙な毎日だった。 用事が重なるときは重なるものだ。 それにしても、現代はオセロゲームのような感がする。 今は白でも次の瞬間には黒。 これからは黒だと思っていても、いつの間にか白に変わっている。 チョウ忙しくて、チョウややっこしい時代である。
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