◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
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October/2003

神無月・10月

◆中央アルプス◆

神無月の声を聴けば、山々は錦秋に変わる。
朝晩、すっかり寒くなり、身が引き締まる思いだ。
豊穣の秋を迎えれば、やがて白い季節がやって来る。
自然に四季があるように、人生にも四季があるのかもしれない。


◆秋の中央アルプス◆

駒ヶ根市東伊那から望む中央アルプスの山並み。
秋は大地を黄金色に染めていく。
ぶどうが実り、梨やりんごが色づき、棗や柿が実る頃、
山ではキノコが背伸びをし、栗やアケビが実り、獣たちは冬支度に忙しいことだろう。


◆秋の駒ヶ根◆

昔ながらに、刈った稲を天日で干す、稲はざが見える。
コンバインで刈り取り、機械で乾燥するより美味しいという。
河岸段丘のグリーンベルトの先には、駒ヶ根市の市街地が見える。
手前の畑に植えられている農作物は、特産の蒟蒻(こんにゃく)芋だ。


◆天竜川のススキ◆

天竜川の河川敷が、ススキに揺れていた。
清らかな流れの背音を聞きながら、秋の陽の光の中で、
緩やかに、涼やかに、爽やかに、まるで歌うように揺れていた。
大合唱を歌うススキたちの姿は、いつまでも見飽きる事はなかった。


◆蕎麦畑◆

休耕田に植えられた蕎麦が満開になった。
畑いちめんが白く輝く様は、まだら模様に雪が降ったよう。
近づけば、無数に咲く小さな白い花、花、花・・・・。
大地を緑に変えたり、黄金色に変えたり、はたまた純白に変える、自然は魔術師だ。


◆駒ヶ根太鼓◆

10月5日、中央高速道路の駒ケ岳サービスエリアで太鼓を打った。
高速道路SAの地域交流イベントに呼ばれたのだ。
上伊那観光連盟、駒ヶ根青年海外協力隊訓練所が参加した。
人手不足と練習不足は否めないが、しばし旅行者の足を止めさせた。
ばちの先に目をやれば、真青な秋の空に幾筋もの飛行機雲が浮かんでいた。more


◆中央アルプス宝剣岳◆

千畳敷カールも紅葉真っ盛り。
快晴の日を浴びて、ロープウェイの赤い鉄塔が見える。
豊穣の神々は天空に近いところから一歩一歩下りてくる。
翌10月6日、中央アルプスも南アルプスも、初雪を観測したという。


◆中央アルプス◆

10月16日の早朝。朝日に照らし出された中央アルプス。
紅葉がかなり進んでいる。
今年は夏が冷夏で、9月は残照が厳しく、
更に紅葉が始まってから寒波が押し寄せた為、落葉が早まったと伝えられている。


◆駒ヶ根高原の秋◆

駒ヶ根高原の朝、駒が池に映る中央アルプス。
桜や楓が紅葉し、白樺の葉も色づき始めた。
水の中の青い空は、より青く、神秘的な色に染まっていた。more
時折、鳥のさえずりが聞こえ、落ち葉の香りが芳しく、五感をフルに使って、しばし秋を抱きしめた。


◆赤蕎麦◆

通勤途中に見る赤い蕎麦の畑。
蕎麦の名前は「高嶺ルビー」。
開花し始めてから日に日に赤みを増してきた。
春はれんげ草の赤い田圃、秋は赤蕎麦の赤い田圃。
田圃いちめんを彩る花々は、景観を美しく整え、見る人々に安らぎを与えてくれる。







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